世界一周始まって以来の恐怖体験 〜遭難編〜

 

前回の記事の続きです。

前回の記事はこちらから!

➡︎❶世界一周始まって以来の恐怖体験 〜出発編〜

➡︎❷世界一周始まって以来の恐怖体験 〜冒険編〜

 

エンジンが故障!?

DSC_4059一眼レフ)まさかの事態に焦りを隠しきれないディーン。

 

 

ヒューン…

 

 

エンジンが止まった

 

 

時速100キロで走っていた船は

一瞬で停止した

 

 

 

え?大丈夫やんな?

 

 

と自分に言い聞かすように
ディーンがまたエンジンをかけるのを待つ

 

 

まじで?

 

 

ディーンが船の鍵を回しても
エンジンはうんともすんとも言わない

 

 

まだこの時は
この後あんな恐怖が待っていることは
わからなかった。




エンジン直るよね…?

 

この故障は
さっきの着地の時の衝撃が原因だっただけで

すぐに復活する

 

 

そう思っていた

 

 

でもそんな甘くはなかった

 

 

 

ディーンは
バッテリーを点検し始めた

 

 

何をどういじっているのかは
わからなかったけど

 

 

コード類を触ってはエンジンをかけてみる

これを繰り返した

 

 

この頃から
私たちは本気で焦り始めた

 

 

なぜなら
ディーンのこんなに焦る姿を
今まで見たことがなかったから

 

 

 

ディーンの話す英語を
100%聞き取ることができない私たち

 

 

でもディーンが

 

Fuck!!

と何十回も言っていたのはわかった

 

 

何度バッテリーのコードを触っても
エンジンはかからなかった

 

 

エンジンが止まってから
15分くらいが過ぎた時に

気づいた。

 

 

船が流されている。

 

 

慌ててイカリを下ろすディーン

 

 

これで船が流されることはなくなったが
もう一つ大きな問題が残っている

 

 

明らかに
波が高くなっている。

 

 

この日は風がやや強めで
日中から穏やかな海ではなかった

 

 

この時の時刻はもう夕方16時頃。

日中の波よりも
少しずつ少しずつ高くなってきているのがわかった

 

レスキュー隊を要請するしかない!?ところが…

DSC_4046一眼レフ)少し遠くの方は波がすごく高い。もしこの場所の波も高くなったら…

 

 

ディーンがバッテリーを修理する姿を
じっと見つめることしかできない私たち

 

 

これはもうなおらないと思ったのか
ディーンは次の行動に出た。

 

 

それは

レスキュー隊要請。

 

 

このままでは日が暮れてしまう
そして船がいつ横転し、転覆するかわからない。

 

 

レスキュー隊要請なんて
相当なことがないとしないと思う

 

 

でもこれはもうどうしようもできない

 

 

ディーンは無線機を使って
レスキュー隊を要請した

 

 

「 … 。」

 

 

無線機から応答がない
電波が届かない…

 

 

ディーンは何度も何度も
無線機に向かって
レスキュー隊要請を求めた

 

 

何度やっても
無線機からの応答はなかった

 

 

 

恐怖で私は足が震えだした

 

 

大地くんに

「大地くん…大丈夫かな?」

って大地くんがわかるはずもないのに
何度も何度も確認して

 

 

「大丈夫だよ。」

っていう大地くんの言葉を聞いて
何度も自分を落ち着かせた。

 

 

まさかの大地くんに異変が…

DSC_4064一眼レフ)実際に船に乗っていたライフジャケット。(手ブレしてる)

 

その時大地くんの顔色が変わった

 

 

「気持ち悪い」

 

 

さっきまで「大丈夫だよ。」って
私を安心させてくれていた大地くんが

 

 

急に気分が悪くなって嘔吐した。

 

 

昼間の揺れで平気だった大地くんが
嘔吐している姿を見て

 

 

大地くんも不安で不安で仕方がないのが
伝わってきた

 

 

それでも私を安心させようと
「大丈夫だよ」って言ってくれてたと思うと
申し訳なくて申し訳なくて

 

 

でも
私の不安は急上昇した

 

 

このまま高い波にのまれるんじゃないか

気分不良の大地くんを
私は守ることができるのか

このままエンジンが回復しなかったら…

 

 

マイナスのことしか考えられなくなり

 

 

なんと

 

 

私も嘔吐。

 

 

「死ぬかもしれない」

人生で初めてそう思った。

 

 

その時に思ったこと

 

 

それは

 

 

家族の存在。

 

 

もし自分たちに何かあったら

親不孝、家族不幸すぎる…

 

 

家族のみんなを悲しませるわけにはいかない。

 

 

こんな時こそ弱気になってもなんの意味もない
どうせこの状況が変わらないのであれば
生き抜くためにどうするか考えるしかない

 

 

恐怖で震えて吐いて
一回頭がリセットされたのか
ちょっと前向きになることができた

 

 

その時!!

 

 

奇跡が起こった

 

 

もう何十回と
回し続けていきた鍵
ディーンは
ダメ元で鍵を回した

 

 

ウィーン…

 

 

エンジンがかかった‼︎

 

 

3人揃って叫んだ

 

 

これほどの絶望状態から
奇跡的な光が見えた瞬間は
過去に経験したことはない

 

 

 

エンジンがかかった時
時刻はすでに17時だった

 

 

3人はそれぞれ
太陽の光を確認した

 

 

あと1時間もすれば
日は沈んで真っ暗になるだろう

 

 

そんなに大きくない船は
ライトなどなく
夜の海を走るなんて
危険すぎる

 

 

でも
このまま海に残ることの方が
もっと危険

 

 

私たちは
迷うことなく
夜の海を走ることを選択した

 

 

ディーンの表情が明るくなった

 

 

そのディーンの表情をみて
私たちの気持ちも一気に明るくなった

 

 

これで帰れる!!と思ったのに…

DSC_4062

 

 

船は走り出した

 

 

もうエンジンが止まらないことを
ただただ祈るばかりだった

 

 

ディーンは
100キロほど離れた町の場所を確認するために

現在地と目的地を
GPSで確認した

 

 

ところが
またしても衝撃的な運命が
待ち受けていた

 

 

GPSが
反応しない…

 

 

ディーンはそれでも
走り続けた

 

 

太陽の位置を確認し
おそらくいつもの感覚を
思い出していたんだと思う

 

 

でも
海は前後左右どこをみても
海しかない

 

 

太陽が完全に沈めば
東西南北すらわからなくなる

 

 

私は恐る恐るディーンに尋ねた

 

 

Can we get to there?(私たちたどり着く?)

 

 

するとディーンはと答えた

 

 

I hope so.(そう願うよ)

 

 

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