こんにちは!
死ぬまで新婚旅行をしているタビワライフの大地(夫)です!
僕たちはいまオーストラリアのカナーボンという田舎町で2回目のファームジョブ(農業)をしています。
ファームジョブは想像以上に大変です。
朝は7時から昼間は照りつける太陽の下で肉体労働です。
もちろん雨の日もカッパを着て働きますし、収穫のシーズンはあまり休みもありません。
決して、楽ではないファームジョブですが、僕たちは今回で2回目!2年前に訪れたこのカナーボンという田舎町にまた帰ってきてしまいました。
その理由はズバリ、「ここで働きたいから!」
僕たちはファームのボス(経営者)に心をグッと掴まれたのです。
今回は僕たちワーカー(従業員)の目線から、いかに心をグッと掴まれたかを分析していきたいと思います。
上司の皆さん、後輩をもつ先輩の皆さん、
部下の心をグッと掴むために大切にすべき4つのことをお届けします!
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①むやみに怒らない
ワーホリのファームジョブに難しい仕事はありません。
簡単だけど時間がかかる、めんどくさい、体力を使う仕事などがほとんどです。
そのため、ボスからは「早くしろ!」「丁寧にやれ!」とプレッシャーをかけられることが多いです。
難しい仕事ではないということは、言葉は悪いかもしれませんが誰にでもできる仕事です。
仕事が遅い、雑であればすぐにクビ!もう明日から来なくていいなんてケースもよくあります。
仮に僕がボスだったとしても「早く!丁寧に!」と同じことをワーカー(働く人)に言ってしまうかもしれません。
時間をかけてたらたらと仕事をしてほしくないため、働いた分だけの給料を支払う歩合制にしているファームも多いです。
でも、僕たちの働かせてもらっているファームのボスはそういったことを一切言いません。
働かせてもらってから怒られたことは一度もありません。ちなみに時給制です。
というと、ボスがただただ優しい天使のような人だからと聞こえてしまうかもしれないのです、ボスはよく怒っています!笑
人にはとても優しいのですが、物に当たっています!笑
元軍の隊員で体格もよくて見た目もちょっと恐いです↓笑

ファームジョブの仕事自体は難しくないと言いましたが、オーストラリア人であるボスの指示はもろちん英語なので僕たちが細かいニュアンスまで正確に理解できているとは言えません。
以前、ボスが指示したこととは全く別のことを1時間以上していたなんてこともありました!笑
それでもディーンは僕たちを怒るようなことはしませんでした。
部下はミスをしたら、上司の怒られなくても自分がミスをしたことにはちゃんと気がついています。
だから、怒られると図星であるがゆえに、「言われなくてもわかっているよ!もううるさいな」と心のどこかで感じてしまいます。
それが逆に怒られないとどうでしょうか?
自分がミスをしたことに自分自身はもちろん、上司もきっと気がついているだろうから怒られると思ったけど、怒られなかった。
きっとボスはグッと堪えているんだろう。
そうすると何が悪かったのか、次は同じミスをしないようにしようと自分自身で積極的に反省し、改善しようとします。
ミスをしてしまったことは同じでも、その後に上司であるあなたがとのような対応をするかで大きな違いを生みます。
もちろん仕事上のミスは大きな損失につながってしまうこともあります。
そういったことを回避するためにミスを起こしにくくするために普段からのコミュニケーションも大切にしたいですね。
②良いところを見つけて褒める
ボスは怒らないどころか、僕たちのことをよく褒めてくれます!
一つの仕事が終われば「Thank you!」「Good Job!」「Awesome!」と言ってくれるのはもはや当たり前。
仕事が終わると「今日の作業は大変だっただろう!ありがとう!よくやってくれた!」とビールを持って迎えてくれます。
その瞬間に大変だった1日の仕事の疲れが全部吹き飛んでしまうから不思議です。
ボスは僕たちのことをNo.1ワーカーと言って、友達にも紹介してくれます。
収穫するスピードが早かったり、仕事がめちゃくちゃ丁寧というわけでもない。
自分たちの中では普通にやっているだけだったので最初はNo.1ワーカーと言ってもらうことに戸惑いを感じていました。
でも、リップサービスだとわかっていても嬉しいものです。
No.1ワーカーと褒められていると立場がその人を作ると言われるように、自分たちはNo.1ワーカーだから頑張ろう!また褒めてもらえるように早く丁寧にやろう!と自発的に仕事を頑張るようになります。
そしていつか本当にNo.1ワーカーになってしまうかもしれません。
[voice icon=”https://no-travel-no-life.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC_7241-3.jpg” name=”ボス” type=”r icon_blue”]今日もありがとうな!お前たちはNO.1ワーカーだ!👍[/voice]
最初からうまくできる人なんていません。そしてダメなところを挙げ出したらキリがありません。
部下の良いところ、不器用だけど頑張っているところに注目してあげてください。
怒ることは簡単ですがエネルギーが必要です。一方、褒めることは難しいですが、相手を褒めることで自分自身もプラスのエネルギーを受けることができます。
上司の皆さん、後輩をもつ先輩の皆さん
最近、部下を褒めましたか?良いことをしたら褒めるのではなく、良いところを見つけてあげてください。
ミスは見えますが、良いところは見ようとしないと気がつきにくものです。
③部下に任せてみる
僕たちが働いていてるファームではバナナ、ズッキーニ、スクウォッシュ、パンプキン、ガーリックなどなどたくさんの種類の野菜と果物を育てています。
ファームの広さも日本では考えられないような広さで、ファーム内を車で移動しています。
このファームで働くのはボスとボスの奥さん、そして従業員の僕たち2人だけです。
そのため、仕事内容は土作りから雑草抜き、種植え、収穫、パッキングまでその全てを行います。
ただ、ボスと一緒に働くことはほとんどありません。
朝は収穫するものが決まっているので、自分たちだけで仕事を始めます。
そして、お昼前くらいに今日のやることをボスから聞きます。
「今日はあそこの雑草抜きをしてもらえるか?」「今日はこのパッキングをしといてくれ!」みたいな感じです。
指示を聞いたあとは、仕事を終えるまでボスと会うことはありません。
指示された仕事が終わるか、自分たちがもう疲れたー!ってなるまで基本的には僕たち2人だけで働きます。
そのため、休憩もお昼ご飯も仕事のペースも終わる時間も自分たち次第です。
ということは、サボることだってできてしまいます。
でもそれは、僕たちのことを信じて任せてくれたボスを裏切ることになります。
僕たちはボスに見られている、見られていないに関係なく、ちゃんと働こうと思います。
[voice icon=”https://no-travel-no-life.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC_7241-3.jpg” name=”ボス” type=”r icon_blue”]今日は、あれとこれをしといてくれ!好きな時間に終わってくれ!👍[/voice]
部下に任せてみるのは勇気のいることかもしれません。
任せるよりも自分でやってしまった方が間違いないし、結局は早く終わる。
おそらくそうだと思います。
でも、任せてみないと部下は成長しません。
ぜひチャレンジできる環境を提供してあげてください。きっとあなたが心配しているよりもずっと部下は責任感を持って仕事をしてくれると思います。
④まず自分がよく働く
ボスはよく働きます。
僕たちは仕事が3〜4時ごろに終わるのですが、ボスは僕たちが仕事を終えた後も畑で働き続けています。
もちろんボスにも家族があって、3人の子供たちがいます。
そのために頑張って働いているにはもちろんですが、ボスの働く姿からはこのファームを、この仕事を愛しているんだなと感じさせてくれます。
先ほど、仕事を任せてみるということを書きましたが、全て丸投げするということとは違います。
ファームでは特に単純作業を繰り返し行うような内容の仕事が多く、一つの仕事を終えるまでに気が遠くなるように感じてしまうことがあります。
そんな時にボスはこの仕事は大変だから一緒にやろうとサポートしてくれます。
僕たちがその仕事をその日中にやり終えることができなかったとしても、ボス自身もその大変さをわかっていてくれるので「問題ないよ、明日また頑張ってくれ!」と理解してくれます。
そんなボスを見ていて僕たちは明日もっと頑張ろうと思えるのです。
[voice icon=”https://no-travel-no-life.com/wp-content/uploads/2018/06/DSC_7241-3.jpg” name=”ボス” type=”r icon_blue”]OK!キツい仕事なのにありがとうな!明日も頑張ろうな!👍[/voice]
部下は上司のあなたをよく見ています。
あなたが怒るくせにちゃんと働いていなければ、この人に付いていきたくないと思います。
どんな上司だったら付いていきたいか?と考えてみたらわかりやすいですね。
これは部下の方も同じです。もし自分が上司だとしたらどんな部下が理想的かちょっと想像してみてください。
上司が口だけではなく、一生懸命働いていることを近くで見ているから自分たちの仕事に対する基準も高くなっていくです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
以上のようなことをボスのディーンは自然としているから僕たちは「ここで働きたい!」とまた戻ってきました。
そんなボスが、一人の人として僕たちは大好きです!
上司のあなたが部下の心を掴むために大切にすべき4つのこと
- むやみに怒らない
- 良いところをみつけて褒める
- 部下に任せてみる
- まず自分がよく働く
文字で書くのは簡単ですが、実際に行うのは難しいです。
でも、今日からちょっと意識してみるだけで小さな変化がきっとあるはずです。
僕たちがオーストラリア人のボスから学んだことが少しでもあなたのお役に立てば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。